キャンプの楽しい時間が終わり、いよいよ撤収。正直なところ、「撤収が面倒くさい」「時間がかかりすぎて疲れる」と感じている方は少なくないでしょう。特に初心者の方は、設営よりも撤収の方に手間取ることが多く、チェックアウト時間ギリギリになって慌てるケースもよく見られます。
しかし、撤収にはコツがあり、手順を知っているかどうかで所要時間に大きな差が生まれます。この記事では、キャンプ撤収を効率的にこなすための具体的なテクニックを徹底解説します。段取りを知って実践すれば、撤収時間を半分以下に短縮することも夢ではありません。

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撤収が遅くなる3大原因
まずは、撤収に時間がかかってしまう原因を把握しましょう。原因を知ることで、対策が見えてきます。
原因1:テントやタープが濡れている
朝露や前夜の雨でテントやタープが濡れていると、拭き取りや乾燥に時間がかかります。濡れたまま収納すると帰宅後にカビが生えるため、ある程度乾かす必要があり、これが撤収時間を大きく延ばす要因になります。
原因2:荷物が散らかっている
キャンプ中にあちこちに広げた荷物を片付けるところから始まるため、まず「集める」作業に時間を取られます。特に細かいアイテム(ペグ、ガイロープ、カトラリーなど)の紛失捜索は時間のロスが大きいです。
原因3:手順が決まっていない
何から片付ければいいか分からず、行き当たりばったりで作業を進めると効率が悪くなります。撤収は「正しい順番」で行うことが最大の時短テクニックです。
撤収の理想的な手順 ― 7ステップで完了
効率的な撤収には決まった手順があります。以下の7ステップを順番にこなしていきましょう。
ステップ1:寝具・テント内の荷物を出す(起床後すぐ)
朝起きたらまず、寝袋・マット・枕などの寝具をテントから出して干しましょう。寝汗で湿気を含んでいるため、太陽が出ているうちに乾かすのがベストです。テント内の荷物もすべて出して、テントを空の状態にします。
ステップ2:テントの乾燥(朝食と並行)
テントのフライシートを裏返して干したり、ドアを全開にして風を通したりして乾燥させます。この作業を朝食の準備・食事と並行して行うのが最大の時短ポイントです。食事をしている間にテントが乾いていきます。
ステップ3:キッチン周りの片付け(朝食後)
朝食が終わったら、調理器具・食器・クーラーボックスなどキッチン周りの片付けを行います。食器は洗って乾かすか、汚れたまま密封袋に入れて自宅で洗う方法もあります。
ステップ4:小物類の収納
ランタン、テーブル、チェア、小物類を収納ケースやバッグにまとめていきます。この段階で車への積み込みも並行して進めると効率的です。
ステップ5:タープの撤収
タープを使っている場合は、テントよりも先にタープを片付けます。タープの下に避難させていた荷物を先に移動し、タープを畳みます。乾いていない場合は大きなゴミ袋に入れて持ち帰り、自宅で干しましょう。
ステップ6:テントの撤収
テントが乾いたら、ポールを抜いて畳みます。ペグを忘れずに回収してください。ペグの本数を事前に把握しておくと、紛失に気づきやすくなります。
ステップ7:最終チェックと清掃
すべての荷物を車に積み込んだら、サイトをぐるりと一周して忘れ物やゴミがないか最終確認します。地面のペグ穴は踏んで埋めておきましょう。

撤収を劇的に速くする時短テクニック10選
基本の手順に加えて、さらに撤収を速くするためのテクニックを10個紹介します。
テクニック1:前夜のうちに不要なものを片付ける
夕食後に使わなくなったもの(調理器具、余った食材、使い終わった食器など)は、前夜のうちに洗って車に積み込んでおきましょう。翌朝の撤収量を3〜4割削減できる非常に効果的なテクニックです。
テクニック2:ゴミは随時まとめる
ゴミを「最後にまとめて」ではなく、キャンプ中にこまめに分別して袋にまとめておきましょう。撤収時にゴミの整理から始める必要がなくなります。
テクニック3:ペグは抜いたらすぐケースに
ペグを地面に置いたまま作業を進めると、最後に探し回ることになります。抜いたらすぐにペグケースに入れる習慣をつけましょう。蛍光色のペグなら見つけやすいです。
テクニック4:テントは完璧に畳まなくてもOK
テントを購入時のように美しく畳もうとすると時間がかかります。撤収時は大きめの収納袋にざっくり詰め込むだけでOK。帰宅後に干して畳み直せば問題ありません。
テクニック5:ドライバッグを活用する
濡れたテントやタープはドライバッグや大きなゴミ袋に入れてしまえば、乾燥を待たずに撤収できます。帰宅後に必ず干すことを忘れなければ、この方法で大幅な時短が可能です。
テクニック6:収納場所を決めておく
どのギアをどのコンテナに入れるか、あらかじめ決めておくと片付けの迷いがなくなります。「調理系はこのボックス」「テント関連はこの袋」と分類しておくのがコツです。
テクニック7:役割分担をする
複数人でのキャンプなら、役割分担が効果的です。「テント担当」「キッチン担当」「荷物の積み込み担当」と分けることで、全員が同時に動けます。
テクニック8:車への積み込み順を決めておく
片付けたものをとりあえず車の横に並べて、最後にまとめて積み込む方が効率的な場合もあります。ただし、行きの積載パターンが決まっているなら、同じ順番で積んでいく方がスムーズです。
テクニック9:朝食はシンプルにする
撤収日の朝食は凝った料理を避け、パンとスープ、おにぎりと味噌汁など、シンプルなメニューにしましょう。洗い物が減り、片付けも早く終わります。
テクニック10:チェックリストを作る
忘れ物防止と撤収の手順確認のために、チェックリストを作成しておくと安心です。スマートフォンのメモアプリに保存しておけば、毎回のキャンプで活用できます。
撤収テクニックについては、CAMP HACKでもベテランキャンパーのノウハウが多数紹介されています。
1. 前夜にできることは前夜にやる / 2. 乾燥と食事は並行する / 3. 片付けたものはすぐ車へ ― この3つを意識するだけで、撤収時間は劇的に短縮されます。

雨の日の撤収を乗り切る方法
キャンパーにとって最も辛い撤収は、雨の中での撤収です。しかし、備えがあれば雨でもストレスなく撤収できます。
タープは最後まで残す
雨の日はタープを「屋根」として最後まで活用しましょう。タープの下で荷物の片付けや車への積み込みを行い、最後にタープを畳みます。
大きなゴミ袋を多めに用意
濡れたテントやタープはゴミ袋にどんどん入れていく「とにかく詰め込む」戦法が有効です。90Lの大型ゴミ袋を5〜6枚用意しておくと安心です。帰宅後に干すことを前提に、現地では乾燥を諦めてスピード重視で撤収しましょう。
レインウェアは必須
傘をさしながらの作業は非効率です。上下セパレートのレインウェアを着用して、両手をフリーにした状態で作業しましょう。長靴もあると足元が快適です。
車の中に荷物を仮置きするスペースを確保
後部座席やラゲッジスペースに、濡れた荷物を仮置きできるよう防水シートやブルーシートを敷いておくと、車内を汚さずに済みます。
- 帰宅後は必ずテント・タープを広げて乾かす(カビ防止)
- 濡れた収納袋はそのまま放置しない
- ペグやポールも拭いて乾かす(サビ防止)
- シュラフ(寝袋)が濡れた場合は陰干しで完全乾燥
撤収時間の目安 ― どれくらいかかる?
撤収にかかる時間は人数やギアの量によって異なりますが、おおよその目安は以下の通りです。
- ソロキャンプ(テント+タープ):30分〜1時間
- デュオキャンプ(2人):45分〜1時間15分
- ファミリーキャンプ(4人):1時間〜2時間
- グループキャンプ(大型テント複数):2時間以上
慣れていない初心者の場合は、上記の1.5〜2倍の時間を見積もっておくと安心です。チェックアウト時間から逆算して、余裕を持って撤収を開始することが大切です。
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撤収後にやるべきメンテナンス
キャンプ場を出たら終わり…ではありません。帰宅後のメンテナンスまでが撤収の一部です。
テント・タープの乾燥
帰宅後、天気の良い日にテントとタープを広げて完全に乾燥させましょう。マンションなど広いスペースがない場合は、ベランダに少しずつ出して乾かすか、浴室乾燥を活用してください。
ペグ・ポールの手入れ
泥がついたペグは洗って乾かし、錆が出ていれば紙やすりで落としましょう。ポールの接続部分に砂が入っていると劣化が早まるため、乾いた布で拭き取ります。
シュラフのケア
ダウンシュラフは圧縮したまま保管するとロフト(膨らみ)が失われます。帰宅後は大きめの収納袋に移し替えて、ゆったりと保管しましょう。
ギアのメンテナンスについては、スノーピーク公式サイトのメンテナンスガイドも参考になります。また、hinataでもギアの手入れに関する記事が多数掲載されています。

よくある質問(Q&A)
Q1. チェックアウト時間に間に合わない場合はどうすればいいですか?
まずは管理棟に連絡して、レイトチェックアウトが可能か確認しましょう。追加料金で延長できるキャンプ場も多いです。事前に間に合わないと分かっている場合は、予約時にレイトチェックアウトを申し込んでおくのがスマートです。
Q2. テントが乾かないまま帰る場合、何日以内に干せばいいですか?
理想は帰宅当日、遅くとも翌日中には干しましょう。濡れたまま3日以上放置するとカビが発生するリスクが高まります。すぐに干せない場合は、袋から出してバスルームに広げておくだけでも違います。
Q3. 撤収が早すぎると周りに迷惑ですか?
早朝(6時前など)の撤収は、テントの開閉音やジッパー音、車のドア音などで周囲の迷惑になることがあります。一般的には7時以降に撤収を始めるのがマナーとされています。
Q4. 忘れ物をしてしまった場合はどうすればいいですか?
気づいた時点でキャンプ場に電話しましょう。管理スタッフが見つけてくれていることも多いです。ペグや小物は紛失しやすいので、撤収時のチェックリストを活用して忘れ物を防止するのが最善策です。
Q5. ソロキャンプの撤収で特に気をつけることはありますか?
一人で作業するため、テントやタープの畳みが難しい場合があります。風がある日はペグを数本残したまま畳むと飛ばされにくいです。また、一人だと忘れ物に気づきにくいので、チェックリストの活用が特に重要です。
まとめ
キャンプの撤収は、コツを知っているかどうかで所要時間に大きな差が生まれます。前夜のうちに不要なものを片付ける、起床後すぐにテントの乾燥を始める、食事と乾燥を並行する、片付けたものはすぐ車に積む。これらの基本を実践するだけで、撤収時間は劇的に短縮されます。
雨の日は「完璧な乾燥を諦めて帰宅後に干す」と割り切ることが大切です。大きなゴミ袋を多めに用意して、スピード重視で撤収しましょう。
撤収がスムーズにできるようになると、キャンプ全体の満足度が上がります。最後まで楽しい思い出で終われるよう、ぜひこの記事のテクニックを実践してみてください。

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