キャンプ中に最も長い時間を過ごすアイテムは何だと思いますか? 実はチェア(椅子)です。テントの中にいる就寝時間を除けば、チェアに座っている時間がキャンプのほとんどを占めます。
だからこそ、チェア選びで妥協すると腰や背中が痛くなり、せっかくのキャンプが台無しになりかねません。逆に自分に合ったチェアを選べば、焚き火を眺めるリラックスタイムが何倍にも快適になります。
この記事では、ハイスタイルとロースタイルの違い、おすすめモデル、テーブルとの高さの合わせ方、さらにチェア選びで失敗しないためのポイントまで詳しく解説していきます。

ハイスタイルとロースタイルの違い
キャンプチェアは大きく「ハイスタイル」と「ロースタイル」の2つに分かれます。それぞれに向いているシーンがあるため、自分のキャンプスタイルに合わせて選びましょう。
ハイスタイル(座面高40cm以上)
普段の椅子に近い高さで、立ち座りが楽なのが特徴です。テーブルでの調理や食事がしやすく、BBQ中心のスタイルに向いています。腰や膝に不安がある方にも使いやすいタイプです。
ロースタイル(座面高30cm前後)
地面に近い目線でリラックスでき、焚き火との相性が抜群です。自然との一体感を味わえるのが魅力で、記事執筆時点ではキャンプシーンの主流になっています。ただし立ち座りには少し体力が要ります。
| 比較項目 | ハイスタイル | ロースタイル |
|---|---|---|
| 座面高 | 40cm以上 | 25〜35cm |
| 立ち座り | 楽 | やや大変 |
| 調理・食事 | しやすい | 低いテーブルが必要 |
| 焚き火との相性 | △ | ◎ |
| リラックス感 | ○ | ◎ |
| 合うテーブル | ハイテーブル | ローテーブル |

おすすめチェア
ヘリノックス チェアワン
軽量チェアの代名詞ともいえるモデルで、重さわずか890gながら耐荷重145kgという驚きのスペックを誇ります。折りたたむとペットボトルサイズになり、バックパックに入れて持ち運べます。価格は1万円台後半と高めですが、これを超える軽量チェアはなかなか見つかりません。座り心地も良く、長時間座っていても疲れにくい設計です。
コールマン インフィニティチェア
リクライニングチェアの決定版です。無段階リクライニングで好きな角度に調整でき、完全にフラットにして星空を眺めるのに最高の1台です。「キャンプで一番気持ちいい瞬間」を作ってくれるチェアとして、多くのキャンパーから絶大な支持を集めています。畳めないためオートキャンプ向きですが、快適さは折り紙付きです。Coleman公式サイトで確認してみてください。
キャプテンスタッグ ラウンジチェア
2,000円台で買えるコスパ最強のチェアです。座り心地は上位モデルに劣りますが、「まずは試してみたい」という方にはぴったりの入門モデルです。壊れても気にならない価格なので、予備チェアとして持っておくのもアリです。キャプテンスタッグ公式サイトでラインナップを確認できます。
- 軽量重視ならヘリノックス チェアワン
- 快適さ重視ならコールマン インフィニティチェア
- コスパ重視ならキャプテンスタッグ ラウンジチェア
- まずは安いモデルで試し、好みが分かったらグレードアップ
チェア選びで失敗しないポイント
チェアは実物に座ってみないと分からないことが多いアイテムです。以下のポイントをチェックしておくと失敗を減らせます。
- 座面の高さ:テーブルの高さと合わせるのが最優先
- 耐荷重:体重+20kgは余裕を見ておく(荷物を背にかけることもあるため)
- 収納サイズと重量:車載かバックパックかで許容範囲が変わる
- 背もたれの高さ:ハイバックは首まで支えてくれて長時間座りが楽
- 座面の素材:メッシュは通気性が良く夏向き、ポリエステルは丈夫で通年使える
- 肘掛けの有無:肘掛けがあるとリラックス度がアップ
アウトドアショップに行くと実際に座れる展示品が置いてあることが多いので、購入前に一度試してみることをおすすめします。

テーブルとチェアの高さを合わせよう
意外と見落としがちですが、テーブルとチェアの高さが合っていないと食事や調理がストレスになります。ローチェアにハイテーブルを合わせると、腕を上げて食事することになり非常に疲れます。
- ロースタイル:チェア座面高25〜35cm+ローテーブル高30〜40cm
- ハイスタイル:チェア座面高40cm以上+ハイテーブル高60〜70cm
チェアとテーブルの高さの差は「テーブルがチェア座面より10〜15cm高い」のが快適に食事できる目安です。hinataでスタイル別のコーディネート例を参考にするのもおすすめです。
チェアとテーブルを別々に買う場合は、必ず高さの組み合わせを確認してください。ロースタイルとハイスタイルを混在させると、使い勝手が大幅に下がります。

チェアの素材とお手入れ
キャンプチェアは屋外で使うため、汚れや湿気に対するケアが大切です。
ポリエステル素材の座面は汚れに強く、濡れたタオルで拭くだけで簡単にお手入れできます。メッシュ素材は通気性が良い反面、汚れが繊維に入り込みやすいため、使用後は早めに拭き取りましょう。
収納時は必ず乾燥させてから畳んでください。濡れたまま収納袋に入れるとカビや臭いの原因になります。特にフレームがアルミ製の場合、水分が残ると腐食の原因になるため注意が必要です。
よくある質問(Q&A)
Q. キャンプチェアの寿命はどれくらい?
A. 使用頻度にもよりますが、月1〜2回のキャンプで3〜5年が一般的です。ヘリノックスなどの高品質モデルは座面の張り替えも可能なため、フレームが壊れない限り長く使えます。
Q. 地面が柔らかいとチェアの脚が沈むのですが…
A. 脚先に装着する「チェアボールフィート」という丸いキャップを使うと、脚の接地面積が広がって沈み込みを防げます。芝生サイトや砂地で特に効果的です。
Q. 焚き火の近くで使うと穴が開く?
A. 化繊素材のチェアは火の粉で穴が開くことがあります。焚き火の近くで使う場合は、コットン混紡素材のチェアを選ぶか、焚き火から1.5m以上の距離を保つようにしましょう。
Q. あぐらチェアとは?
A. 座面が広く低い位置に設定された、あぐらをかいて座れるタイプのチェアです。地面との距離が近く、よりリラックスした姿勢が取れます。DODやロゴスから販売されています。
Q. ソロキャンプにチェアは必要?
A. 必須ではありませんが、あると快適さが段違いです。地面に直接座ると腰が痛くなるうえ、衣服も汚れます。軽量チェアなら荷物の負担も少ないため、持って行くことをおすすめします。
まとめ:良いチェアは最高のリラックスタイムを生み出す
- 焚き火メインならロースタイル、BBQメインならハイスタイル
- 軽量重視ならヘリノックス、コスパならキャプテンスタッグ
- テーブルとチェアの高さを合わせるのが快適さの基本
- 購入前にアウトドアショップで試座するのがおすすめ
- 座り心地は価格に比例する傾向がある
良い椅子は最高のリラックスタイムを生み出してくれます。キャンプの満足度を上げたいなら、まずはチェアにこだわってみてはいかがでしょうか。


