「寝袋を良いものにしたのに、なんかキャンプで眠れない…」その原因、マットかもしれません。実は寝袋よりもマットのほうが睡眠の快適さに影響するという声もあるほど、マットはキャンプの快眠を左右する重要なギアです。
キャンプマットの最大の役割は「断熱」と「クッション性」です。地面からの冷気を遮断し、凸凹を吸収して平らな寝床を作る。この2つの機能がキャンプでの睡眠を快適にしてくれます。
この記事ではキャンプマットの種類ごとの特徴を比較し、用途やスタイルに合ったおすすめモデルを紹介していきます。自分にぴったりのマットを見つけて、キャンプでも朝まで快眠できる環境を作りましょう。

キャンプマットの3タイプを徹底比較
キャンプマットは大きく「クローズドセル」「インフレーターマット」「エアーマット」の3タイプに分類されます。
| タイプ | 断熱性 | クッション性 | 収納サイズ | 重量 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| クローズドセル(発泡マット) | 中 | 低〜中 | 大きい(外付け) | 軽い | 2,000〜5,000円 |
| インフレーターマット | 中〜高 | 高い | 中程度 | 中程度 | 5,000〜20,000円 |
| エアーマット | 低〜高 | 非常に高い | 小さい | 軽い | 3,000〜30,000円 |
クローズドセルマット(発泡マット)
ウレタンやポリエチレンの発泡素材でできたマットです。パンクの心配がなく、広げるだけですぐに使えるのが最大のメリット。サーマレストのZライトソルやキャプテンスタッグのEVAフォームマットが定番です。
クローズドセルマットは「壊れない安心感」が最大の武器です。エアーマットのようにパンクする心配がなく、メンテナンスも不要。耐久性が高いので何年も使い続けられます。ただし、クッション性は他の2タイプに劣るため、快適さを求めるならインフレーターマットかエアーマットとの併用がおすすめです。
インフレーターマット
バルブを開けると内部のウレタンフォームが自動で膨張するマットです。クッション性が高く、断熱性も優秀。「快適さ」と「断熱性」のバランスが良いため、オートキャンパーに人気のタイプです。
自動膨張だけでは硬さが足りないことがあるので、最後に口で空気を足して硬さを調整します。バルブの開閉だけで設営・撤収できるので扱いやすいですが、パンクのリスクがあるため修理キットは忘れずに持参しましょう。
エアーマット
空気を入れて膨らませるマットで、クッション性は3タイプ中最高です。収納サイズが非常にコンパクトになるため、バックパックキャンパーや登山者に人気があります。

R値(断熱性能)の読み方
マットの断熱性能は「R値」という数値で表されます。R値が高いほど断熱性が高く、地面からの冷気を遮断する力が強いです。
| R値 | 推奨シーズン | 使用環境の目安 |
|---|---|---|
| 1.0〜2.0 | 夏 | 暑い時期のみ |
| 2.0〜3.5 | 春〜秋(3シーズン) | 平地のキャンプ場 |
| 3.5〜5.0 | 3シーズン+初冬 | 高地や晩秋のキャンプ |
| 5.0以上 | 冬 | 雪中キャンプ・冬山 |
春〜秋のキャンプならR値2.0〜3.5のマットを選んでおけば快適です。R値は足し算できるので、クローズドセルマット(R値1.5程度)とエアーマット(R値2.0程度)を重ねれば、合計R値3.5で秋キャンプにも対応できます。
おすすめキャンプマットモデル比較
| モデル名 | タイプ | 厚さ | R値 | 重量 | 価格帯 |
|---|---|---|---|---|---|
| サーマレスト Zライトソル | クローズドセル | 2cm | 2.0 | 410g | 6,000円前後 |
| キャプテンスタッグ EVAフォームマット | クローズドセル | 2cm | – | 270g | 2,000円前後 |
| コールマン キャンパーインフレーターマット | インフレーター | 5cm | – | 1.8kg | 6,000円前後 |
| サーマレスト プロライトプラス | インフレーター | 3.8cm | 3.2 | 510g | 15,000円前後 |
| ニーモ スイッチバック | クローズドセル | 2.3cm | 2.0 | 415g | 5,000円前後 |
| シートゥサミット ウルトラライトインサレーテッド | エアー | 5cm | 3.1 | 480g | 20,000円前後 |
コスパ最強はキャプテンスタッグのEVAフォームマット。2,000円前後で購入でき、初心者の入門用として十分な性能があります。快適さを追求するならコールマンの5cm厚インフレーターマットが、自宅のベッドに近い寝心地を実現してくれます。

マットの厚さと寝心地の関係
マットの厚さは寝心地に直結します。薄いマットでは地面の凸凹を拾ってしまい、寝返りのたびに目が覚めることがあります。
- 2cm以下:最低限の断熱。バックパッカー向け
- 2〜4cm:3シーズン対応。クッション性もそこそこ
- 5〜8cm:快適な寝心地。オートキャンプ向け
- 8cm以上:自宅のベッドに近い寝心地。コットとの併用も
オートキャンプで車移動なら5cm以上のマットを強くおすすめします。収納サイズや重量を気にする必要がないので、快適さ重視で選びましょう。バックパックキャンプなら2〜4cmのコンパクトモデルが現実的です。
コットとマットの組み合わせ
最高の寝心地を追求するなら、コット(簡易ベッド)の上にマットを敷く方法があります。地面から離れることで冷気と湿気を遮断でき、凸凹も完全に無関係になります。
ヘリノックスのコットやDODのバッグインベッドが人気モデルです。コットの上にインフレーターマットを敷けば、自宅のベッドと遜色ない寝心地を実現できます。ただし、荷物が増えるのでオートキャンプ限定のスタイルです。
マットのパンク対策と修理方法
- 設営前にテントの下の小石や枝を取り除く
- グランドシートを必ず敷く
- マットの上で刃物を使わない
- 修理キットは常に携帯する
- パンクした場合はテープで応急処置し、帰宅後に本格修理
エアーマットやインフレーターマットには必ず修理キットが付属しています。パンクした箇所を特定するには、膨らませた状態で水に沈めるか、石鹸水を塗って泡が出る場所を探します。小さな穴ならパッチを貼るだけで修理できます。

よくある質問(FAQ)
Q. マットなしで寝袋だけでキャンプは可能?
A. 可能ですが、おすすめしません。寝袋の下面は体重で潰れて断熱性がほぼゼロになります。地面からの冷気で体温を奪われ、寒くて眠れなくなります。マットは寝袋と同じくらい重要な装備です。
Q. インフレーターマットの空気は毎回抜くの?
A. はい。撤収時はバルブを開けて丸めながら空気を抜きます。完全に空気が抜けてからコンパクトに巻いて収納してください。保管時はバルブを開けた状態で広げておくと、内部のウレタンの劣化を防げます。
Q. ダブルサイズのマットはおすすめ?
A. カップルやファミリーで使うなら便利です。ただし、片方が寝返りを打つと振動が伝わるデメリットがあります。個別のマットを2枚並べるほうが、お互いの睡眠を妨げません。
Q. エアーマットの空気入れはどうすればいい?
A. 付属のポンプサックや電動ポンプで入れるのが一般的です。口で直接膨らませると、息に含まれる湿気がマット内部に溜まりカビの原因になるため、できるだけ避けましょう。
Q. マットの寿命はどのくらい?
A. クローズドセルマットで5〜10年、インフレーターマットで3〜7年、エアーマットで2〜5年程度が目安です。使用頻度と保管状態で大きく変わります。エアーマットは経年劣化で空気漏れが起きやすくなります。
Q. 冬キャンプではマットを2枚重ねるべき?
A. サーマレストのZライトソルの上にインフレーターマットを重ねる方法は、冬キャンパーの定番です。R値が足し算されるので、真冬でも地面からの冷気をしっかりブロックできます。
まとめ:マットはキャンプ快眠の土台
- マットの役割は「断熱」と「クッション性」の2つ
- オートキャンプなら厚さ5cm以上のインフレーターマットが快適
- バックパックキャンプにはクローズドセルかエアーマット
- R値2.0〜3.5で春〜秋の3シーズンに対応
- パンク対策として修理キットを必ず携帯する
- コットとの組み合わせで最高の寝心地を実現
マットは目立たないけれど、キャンプの睡眠の質を支える縁の下の力持ちです。良いマットを手に入れれば、キャンプの朝がまったく変わります。快眠できるキャンプを目指して、自分に合ったマットを選んでください。


