「メスティンって炊飯以外にも使えるの?」と思っている方がいたら、ぜひこの記事を読んでみてください。メスティンは炊飯だけのアイテムではありません。
煮込み、蒸し、揚げ物、パスタまで……メスティンはほとんどの料理に対応できる万能クッカーです。1つ持っているだけでキャンプ飯のバリエーションが格段に広がります。しかも軽量コンパクトで、中に小物を収納できるため、荷物のスペースを圧迫しません。
この記事では、メスティンの基本的な使い方から、失敗しない炊飯のコツ、おすすめレシピ、バリ取りやシーズニングなどのメンテナンス方法まで詳しく紹介していきます。メスティン初心者の方も、すでに持っているけど炊飯しか使っていない方も、参考にしてみてください。

メスティンとは
メスティンはアルミ製の飯盒(はんごう)で、スウェーデンのブランド「トランギア」の定番商品として世界中のキャンパーに愛用されています。四角い箱型のシンプルな構造ですが、これがあらゆる調理に対応できる秘密です。熱伝導率の高いアルミ素材のおかげで、ムラなく均一に加熱できます。
サイズは2種類
| サイズ | 容量 | 炊飯量 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| レギュラー(TR-210) | 750ml | 約1.5合 | ソロ |
| ラージ(TR-209) | 1350ml | 約3合 | デュオ以上 |
ソロキャンプならレギュラーサイズで十分です。2人以上で使う場合や、おかず調理にも使いたい場合はラージサイズが便利。トランギア公式サイトでメスティンの全ラインナップを確認できます。
メスティンでの炊飯方法
メスティン最大の魅力は、アウトドアでふっくら美味しいご飯が炊けることです。コツを押さえれば、誰でも失敗なく炊飯できます。
基本の炊飯手順
- 米1合を30分以上浸水させる(冬場は1時間が理想)
- 水は200ml(米の上に指の第一関節くらい)
- 蓋をして中火で加熱。沸騰するまで約10分待つ
- 蓋がカタカタ動いたら弱火にして15分加熱
- 火を止めて10分蒸らす(メスティンをひっくり返すとムラなく仕上がる)
ほったらかし炊飯がとにかく楽
固形燃料(エスビットなど)を使う「ほったらかし炊飯」は、キャンプの炊飯を劇的に楽にしてくれます。ポケットストーブの上にメスティンを載せ、固形燃料に火をつけたらあとは放置するだけ。固形燃料が燃え尽きたら炊飯完了です。
火加減を調整する必要がないため、その間におかずの準備やテーブルセッティングができます。ソロキャンパーにとっては特にありがたい調理法です。

浸水時間が短いと芯が残りやすくなります。最低30分は浸水させてください。時間に余裕がない場合は、出発前に自宅でジッパーバッグに米と水を入れて浸水させておくと便利です。
メスティンのおすすめレシピ
炊飯だけでなく、メスティンは驚くほど多彩な料理に対応できます。キャンプで試してみたいおすすめレシピを紹介します。
シーフードパエリア
米1合+水200ml+冷凍シーフードミックス+カレー粉+コンソメを入れて、炊飯と同じ要領で加熱するだけです。見た目が華やかで「映える」のに、作業は炊飯とほぼ同じという手軽さが魅力。パプリカやミニトマトを加えると、さらに彩りがよくなります。
蒸しシュウマイ
メスティンに水を少量入れて網(100均の蒸し網でOK)を敷き、その上にシュウマイを並べて蓋をして蒸します。コンビニで買ったチルドシュウマイが驚くほど美味しく仕上がるので、ぜひ試してみてください。蒸し時間は約10分が目安です。
チーズフォンデュ風アヒージョ
メスティンにカマンベールチーズを丸ごと1個入れ、周りにウインナー・ブロッコリー・プチトマトなどの具材を並べて弱火で加熱します。チーズが溶けてきたら具材をディップして食べる、お手軽なのに贅沢なメニューです。
ワンポットパスタ
メスティンに半分に折ったパスタ、水300ml、コンソメ、好きな具材を入れて加熱します。水分がなくなったらオリーブオイルと塩コショウで味を調えるだけ。鍋ひとつで完結するので、洗い物も最小限で済みます。
蒸しプリン(デザート)
卵・牛乳・砂糖を混ぜてカップに注ぎ、メスティンに湯を張って蒸すだけでなめらかなプリンが作れます。キャンプでデザートまで手作りすると、満足度が一気に上がります。

バリ取りとシーズニングのやり方
新品のメスティンを購入したら、使い始める前に「バリ取り」と「シーズニング」を行いましょう。このひと手間で使い勝手が大きく変わります。
バリ取り
新品のメスティンはフチ(縁)に「バリ」と呼ばれる金属のトゲがあることがあります。そのまま使うと手を切る恐れがあるため、紙やすり(#400〜#600)で軽く削って滑らかにしてください。作業時間は5〜10分程度です。
シーズニング
シーズニングは焦げ付きを防ぐための大切な工程です。米のとぎ汁をメスティンに入れ、20分ほど弱火で煮ます。これによりアルミ表面に薄い被膜ができ、焦げ付きにくくなります。終わったら水で軽くすすいで乾かすだけです。
記事執筆時点で販売されているトランギアのメスティンは、バリ取り済みのモデルが増えています。ただし他メーカーの安価なメスティンにはバリが残っていることがあるため、購入後に確認しましょう。

メスティンの収納術
メスティンの四角い形状は、収納の面でも優秀です。中に固形燃料、ライター、カトラリー、スパイスの小瓶などを入れれば、スペースを有効活用できます。
- ポケットストーブ+固形燃料がジャストサイズで収まる
- 折りたたみスプーン・フォークも内部に収納可能
- 100均のメッシュケースに入れると蓋が開かず持ち運びやすい
Amazonで「メスティン 収納」と検索すると、ぴったりサイズの専用ケースや収納アイデアが見つかります。
メスティンのお手入れ方法
メスティンを長く愛用するためには、使用後のお手入れも大切です。
- 使用後は水かぬるま湯で洗う(中性洗剤でもOK)
- 焦げ付いた場合は水を入れて加熱し、焦げを浮かせてからスポンジで落とす
- 金属タワシやクレンザーは使わない(シーズニングの被膜が剥がれてしまう)
- 洗った後はしっかり乾燥させてから保管する
焦げ付きがひどい場合は、お酢大さじ2杯+水を入れて10分ほど煮ると、焦げが浮いてきれいに落とせます。この方法なら被膜を傷めずにお手入れできます。
よくある質問(Q&A)
Q. メスティンは直火で使えますか?
A. はい、直火で使えます。ただしアルミ製のため、強火で長時間加熱すると変形する可能性があります。中火〜弱火での調理が基本です。IH(電磁調理器)には対応していないモデルが多いので注意してください。
Q. トランギア以外のメスティンでも大丈夫ですか?
A. CAMP HACKなどのアウトドアメディアでも紹介されているように、ダイソーやセリアなどの100均メスティンも記事執筆時点では人気があります。試しに使ってみる分には十分ですが、蓋の密閉度や耐久性ではトランギアに軍配が上がります。
Q. メスティンで揚げ物はできますか?
A. できます。油を入れて弱火で加熱し、唐揚げやフライドポテトなどを作れます。ただし油の量が少なくて済む反面、温度管理が難しいため、焦げないように注意が必要です。アウトドアでの揚げ物は火傷のリスクがあるため、安定した場所で行ってください。
Q. メスティンはいくつ持っていくべきですか?
A. ソロなら1つで十分です。ご飯とおかずを同時に作りたい場合は2つあると便利。レギュラー+ラージを持っていけば、炊飯と調理を同時に進められます。
Q. メスティンの蓋は何に使えますか?
A. フライパン代わりとして使えます。目玉焼きやベーコンエッグを焼いたり、ちょっとした炒め物をしたりする際に便利です。蓋とメスティン本体を同時に使えば、限られた道具で効率よく調理できます。
まとめ:メスティンを使いこなしてキャンプ飯を楽しもう
- メスティンは炊飯だけでなく、煮込み・蒸し・揚げ物・パスタまで万能に使える
- 固形燃料でほったらかし炊飯が楽すぎる
- バリ取りとシーズニングで焦げ付き防止+長持ち
- 中に小物を収納すれば荷物のスペース節約になる
- お手入れは中性洗剤+スポンジで十分(金属タワシは使わない)
メスティンはソロキャンパーの最強の相棒です。炊飯しか使っていない方は、ぜひパエリアやアヒージョなど新しいレシピに挑戦してみてください。使いこなすほどにキャンプ料理の楽しさが広がっていきます。


