テントの設営はできるようになったけど、撤収がうまくいかない。収納袋に入らない、たたんだのにシワだらけ、そんな経験はないだろうか。実はテントの撤収には正しい手順とコツがあり、それを知っているかどうかで片付けのスピードとテントの寿命が大きく変わる。
この記事では、ドーム型テントを中心に撤収の正しい手順とたたみ方を解説する。乾燥のコツやポールの扱い方まで、テントを長持ちさせるためのポイントをまとめたので参考にしてほしい。

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テント撤収前にやるべきこと
朝起きたらまず換気する
起床したらテントの窓や出入り口を全開にして風を通そう。夜中の結露でテント内側が濡れていることが多いので、この段階で換気を始めておくと撤収時の乾燥がラクになる。
テント内の荷物を全部出す
寝袋やマット、小物類をすべてテントの外に出す。テント内に荷物が残っていると、テントを持ち上げて掃除するときに邪魔になるし、忘れ物の原因にもなる。
テント内の掃除
テント内には砂やホコリ、葉っぱなどが溜まっている。テントを裏返して底面を軽く叩くか、入り口を下にしてゴミを振り出すと効率よく掃除できる。この一手間で、自宅での手入れがぐっとラクになる。
テント撤収の正しい手順
ステップ1:フライシートを外す
まず、フライシート(外側のカバー)のペグを抜き、バックルやベルクロを外してフライシートを取り除く。フライシートの裏面は結露で濡れていることが多いので、外したら裏返しにして日光に当て、乾燥させておく。
ステップ2:インナーテントを乾燥させる
フライシートを外すと、インナーテントが露出する。インナーテントも結露で湿っている場合が多いので、そのまま日光と風に当てて乾燥させる。チェックアウト時間に余裕があれば、30分~1時間ほど乾かすのが理想だ。
ステップ3:ペグを抜く
テント四隅とガイロープのペグをすべて抜く。ペグは打ち込んだ方向と逆向きに引き抜くと取れやすい。硬い地面に刺さって抜けにくい場合は、別のペグを穴に差し込んでテコの原理で引き抜こう。抜いたペグはその場で1か所にまとめておくと、紛失を防げる。
ステップ4:ポールを外す
インナーテントからポールを外す。スリーブ式の場合は、ポールを「引く」のではなく「押して」抜くのがポイントだ。引っ張ると中でポールのジョイントが外れてしまい、スリーブの中に残ってしまうことがある。
ポールを折りたたむときは、中央付近から折っていくこと。端から折りたたむと、内部のショックコード(ゴム)に偏った力がかかり、ゴムが劣化しやすくなる。
ステップ5:インナーテントをたたむ
インナーテントは以下の手順でたたむと、コンパクトにまとまりやすい。
まず、テントを広げた状態で四角く整える。ドーム型テントの場合、底面の形に沿って長方形にたたむ。次に、収納袋の幅に合わせて左右を内側に折り込む。最後に、出入り口のファスナーを少し開けた状態で、空気を押し出しながら手前から奥へクルクルと巻いていく。

ステップ6:フライシートをたたむ
フライシートもインナーテントと同様に、四角く整えてから収納袋の幅に合わせて折り、巻いていく。フライシートは薄い生地なので比較的たたみやすいが、ファスナーやバックル部分は引っかかりやすいので注意しよう。
ステップ7:収納袋に入れる
たたんだインナーテント・フライシート・ポール・ペグを収納袋に詰める。ポールとペグは硬いので、テント生地を傷めないように端に配置するか、別の収納袋に入れるとよい。
テントがきれいにたためないときの対処法
収納袋に入らない場合
テントが収納袋に入らない原因の多くは、空気が抜けていないか、たたみ方が大きすぎることだ。膝で押さえながら空気を絞り出すように巻くと、コンパクトに仕上がる。それでも入らない場合は、収納袋より少し大きめのスタッフバッグ(圧縮袋)を使うのも手だ。
毎回同じたたみ方をしなくてよい
テントメーカーの公式では「同じ折り目で繰り返したたまない」ことを推奨している場合もある。毎回少し折り位置をずらすことで、同じ場所に折りジワがつくのを防ぎ、生地のコーティング劣化を軽減できる。
雨の日の撤収テクニック
雨の日の撤収は、できるだけテントを濡らさないことが目標だ。以下の手順がおすすめである。
まず、フライシートをかけたままインナーテントのペグを抜き、インナーテントだけを先にフライシートの下から引き出す。こうすればインナーテントは濡れにくい。
フライシートは濡れた状態で大きなゴミ袋やドライバッグに入れて持ち帰り、自宅で乾燥させる。濡れたまま放置するとカビが発生するので、帰宅後はできるだけ早く乾かそう。
雨の日の撤収に備えて、大きめのゴミ袋やドライバッグを常にキャンプ道具に入れておくと安心。濡れたテントを車に積むときも、他の荷物が濡れるのを防げる。
テント撤収を時短するためのコツ
前日の夜から準備を始める
翌朝の撤収をスムーズにするために、前日の夜から準備を始めておくとよい。焚き火道具や調理器具など、翌朝使わないものは夜のうちに片付けておく。テント内の荷物も整理しておけば、朝の作業量がぐっと減る。
乾燥とパッキングを同時進行する
テントを乾燥させている間に、チェアやテーブルなど他のギアを片付けていくと効率がよい。テントの乾燥には30分~1時間かかることが多いので、この待ち時間を有効活用しよう。
撤収の手順を決めておく
「テント内の荷物を出す→テント内を掃除→フライシートを外して乾燥→その間に他のギアを車に積む→テントをたたむ」という流れを毎回同じにしておくと、体が覚えて自然とスピードが上がる。回数を重ねるほど撤収時間は短くなる。
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テントの保管方法
完全に乾燥させてから収納する
テントの保管で最も重要なのは、完全に乾燥させてから収納することだ。少しでも湿気が残った状態で収納すると、カビ・悪臭・コーティング剥がれの原因になる。天気の良い日にベランダや庭で数時間干すのが理想的だ。
収納袋はゆるめに入れる
収納袋にパンパンに詰め込んだ状態で長期間保管すると、生地やコーティングに負担がかかる。余裕のある大きめの袋に入れるか、収納袋から出して通気性のよい布袋に入れ替えて保管するとテントが長持ちする。
保管場所は直射日光を避ける
テントの生地は紫外線で劣化するため、直射日光の当たる場所での保管は避ける。また、高温多湿の場所もNG。押し入れやクローゼットの中が適しているが、定期的に風を通すとさらによい。

よくある質問(Q&A)
Q. テントの撤収にかかる時間は?
慣れれば15~20分程度で撤収できる。乾燥時間を含めると1時間程度は見ておきたい。初心者は30分~40分を目安にすると焦らずに作業できる。
Q. チェックアウト時間までに乾燥が間に合わない場合は?
完全に乾燥しない場合は、自宅に持ち帰ってから乾かせばよい。ゴミ袋やドライバッグに入れて持ち帰り、帰宅後すぐに広げて干そう。数日以上放置すると臭いやカビの原因になるので、遅くとも翌日には乾燥させたい。
Q. テントにカビが生えてしまったらどうする?
軽度のカビならぬるま湯と中性洗剤で優しく拭き取る。ひどいカビの場合はテント専用のクリーナーやカビ取り剤を使う方法もあるが、完全に除去するのは難しいことが多い。カビを予防するためにも、使用後の乾燥は欠かさないようにしよう。
Q. テントの寿命はどのくらい?
テントの寿命は使い方や保管方法によって大きく変わるが、一般的なナイロン・ポリエステルテントの場合、適切にメンテナンスすれば5~10年は使える。防水コーティングは3~5年で劣化が始まるので、撥水スプレーやシームシーラーでの補修が有効だ。使用後の乾燥と、直射日光を避けた保管を心がけるだけで、テントの寿命はかなり延びる。
Q. テント撤収中に雨が降り始めたらどうする?
雨が降り始めたら、まずインナーテントと寝具類を先に車に運ぶ。フライシートは雨に濡れても比較的問題ないので、最後に外して大きめのゴミ袋やドライバッグに入れて持ち帰る。帰宅後にフライシートをしっかり乾かすのを忘れないようにしよう。事前に大きめのゴミ袋を数枚キャンプ道具に入れておくと、こういった場面で助かる。
テント種類別のたたみ方のポイント
ワンポール型テントの場合
ワンポール型テントは、まずペグを全部抜いてからセンターポールを倒す。テントが地面に広がった状態で三角形を意識しながら折りたたむ。ワンポール型は底面が六角形や八角形のものが多いので、対角線に沿ってたたむとコンパクトにまとまりやすい。
ポップアップテントの場合
ポップアップテントはたたみ方にコツがいる。テントを縦に半分に折り、フレームを8の字にねじって3つの円に重ねるのが基本だ。最初は戸惑うが、慣れれば30秒ほどでたためるようになる。
まとめ
テントの撤収は、正しい手順でたたむことで時間を短縮でき、テントの寿命も延ばせる。ポイントは「朝イチの換気」「ポールは押して抜く」「空気を抜きながら巻く」「完全乾燥してから収納する」の4つだ。
特に乾燥を怠るとカビや悪臭の原因になるので、撤収の最も重要な工程は「乾かすこと」だと覚えておいてほしい。正しい撤収と保管で、お気に入りのテントを長く使い続けよう。
参考サイト:CAMP HACK テント撤収のコツ BE-PAL テントの畳み方 CAMP HACK テント撤収テクニック
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